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​ご挨拶

はじめまして。発起人の山平 昌子です。

会社員として働きながら夫婦でお茶を習い始めて、ようやく季節が一巡りしました。幼い頃には全く興味が持てなかったのに、お茶や着物などの日本文化が急に面白いものに思えたのは、ここ数年のことです。


この「ひとうたの茶席」は2020年、まだ平点前ひとつできない私が、まったくの思いつきに始めた企画です。書の先生である根本 知さんにご相談し、一緒に企画の形を整えていただきました。

本企画は根本 知さん、表具師の岸野 田さん、花いけの平間 磨理夫さん、そして写真家であり夫の山平 敦史の4人のアーティストとともに、1年目は和歌を、2年目は俳諧をテーマとし、お茶にその心を継がれた歌と表具を、花とともにご紹介していきました。

 

「茶席」という名を持つ連載でありながら、あえて茶人を置きませんでした。片方の手で気長に学びを重ねながら、決まりごとを知らないもうひとつの手で、お茶のみなもとのようなところに直に触れてみたいと考えたからです。

 

本年は、根本知のNHK大河ドラマ「光る君へ」題字揮毫および書道指導に合わせ、紫式部をはじめとした同時代の人物と歌を取り上げていきます。また、各首に合わせた御菓子を、一年を通じて浜松の巖邑堂​さんに製作をお願いいたします。​

月に一度、立ち寄っていただき、楽しんでいただけますと幸いです。

→「ひとうたの茶席」連載ページへ

 

2024年1月

​ひとうたの茶席 発起人​

山平 昌子

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1984年生まれ。埼玉県越谷市出身。

2013年大東文化大学大学院博士課程修了、博士号(書道学)取得。
2013年毎日書道会会友昇格(2016年脱退以後、無所属)。2014年文化庁・筑波大学芸術係主催の新進芸術家育成交流作品展「FINE ART/UNIVERSITY」の第一回展に出品。2016年恵比寿「恵松庵」にて初個展。2017年には、時計ブランド「Grand Seiko」リニューアルイメージ作品の揮毫および、その作品が銀座和光のショーウィンドウにて飾られる。2019年ニューヨークにあるSetsugekka East Villageで個展「flow」を開催。また、登録有形文化財の島薗邸(千駄木/2020年)にて作品展示。
2022年12月 神楽坂白日居にて個展「雨に濡れても喉が渇く」を開催。

 現在、大東文化大学、立正大学、相模女子大学、日本橋三越カルチャーサロン講師。主な著書に『美文字の法則 さっと書く一枚の手紙』(さくら舎)、『光悦―琳派の創始者―』「光悦の書」(共著/宮帯出版)がある。2021年2月、「書の風流 ー 近代藝術家の美学 ー」を上梓。TV出演に、TV TOKYO「美の巨人たち」「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」での書の解説をはじめ、各テレビ局での美文字指南など多数。淡交社「なごみ」にて、「くずし字道場」連載中。

2024年 NHK大河ドラマ「光る君へ」題字および書道指導を担当。

https://www.nemoto-s.com/

文と書:根本 知 Nemoto Satoshi

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1984年生まれ。東京都出身。

大東文化大学書道学科中退。2007年から静岡県、奈良県、長野県にて表具の修業に励む。

2013年に安曇野に工房「御表具 田」を開く。2014年安曇野 高橋節郎記念美術館にて初表具個展を開催(同2016・2018年)。2017年浄土宗周岳山法蔵寺「二河白道 釈迦三尊像 後背壁画」下地制作。

2019年、神楽坂 白日居にて「現代の表具展」、2023年「「短冊と、くらす」展開催。

2020年、月刊 美術の窓にて「田伝表具」連載。

2023年、白井晟一書「帰依」が第3回日本和文化グランプリ「優秀賞」受賞。

淡交社「なごみ」9月号「短冊掛けを作ろう」監修。

大学などで表具についての講演も行う。

http://on-hyougu-den.com/

​表具:岸野 田 Kishino Den

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1977年生まれ。福島県二本松市出身。

早稲田大学社会科学部卒業。花と向き合う時間が、人生を豊かにする要素に満ち溢れていることに驚かされる毎日。神が宿るもの、あるいは神を迎えるものとして、いつも生活により添ってきた花。

いにしえを繙きながら、これからも続く花と人との関係をより楽しい出来事に更新すべく、様々なアプローチで発信している。国内はもとより海外においても、舞台装花やパフォーマンス、ワークショップ、メディア媒体での花いけ指導など、幅広く活動している。

http://www.hirama-mario.com/

:平間 磨理夫 Hirama Mario

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写真:山平 敦史 Yamahira At​sushi

1976年生まれ。鹿児島県出身。

東京理科大学理学部卒業後、製薬会社に勤務。退社後麻布スタジオに入社し、本格的に写真を始める。

現在はフリーランスとして雑誌を中心に活動中。食べ物を撮るのが好き。

 DiscoverJapan((株)ディスカバージャパン)、趣味どきっ!(NHK出版)ミセス(文化出版局)等雑誌の他、茶論、榮太樓総本鋪、WORLD BREAKFAST ALLDAY等店舗・ブランド、舞台の宣材写真等を幅広く手がける。2019年グループ展「STILL PLUS」を開催(ギャラリー5610)。

https://www.yamahiraku.com/

企画:山平 昌子 Yamahira Masako

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1977年生まれ。愛媛県松山市出身。

大阪大学経済学研究科修了。会社員として行政系コンサルティングに従事する傍ら、日本文化および音楽関連の企画を手掛ける。

2011年3月、初のソロリサイタル「ひとりの聴き手のためのコンサート」(雑司が谷音楽堂)、2017年11月「音の庭〜茶と〜」(仙川.森のテラス)を開催。 2019年11月から開催した「Travel Inside Yourself」(広尾.Mirethos)では、3回に渡って器、書等の日本文化と映像、クラシック音楽を組み合わせた新しい表現を提案した。2022年よりPTNA特級公式レポーター、サラダ音楽祭SNS隊など音楽関係や茶席レポートなども行う。

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